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永遠の愛を奪って
第15章 明るい未来への一歩
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パソコンのキーボードを打っていた手を止めて椅子を後ろに引き、頭の後ろに両手を持っていって他人事のように話す椿さん。
その様子に納得いかなかったのかそこに土嶋さんが詰め寄っていく。
「ダメじゃないです!振られたって同じ職場で祐が傍にいるんですからまだチャンスはいくらでもあります」
「チャンスか……」
「先輩だって白米さんが好きなんですから、社員旅行の時みたいに協力してくださいよ!
祐から白米さんを早く引き離してください」
「はくまいは何をしたって揺らがないだろー。おれの気持ちも全然気づかなかったし……。
土嶋だってはくまいを餌にして青木を脅して、色仕掛けもしてたけど心を揺るがすことができたのかよ?」
「っ……、それは……」
俯く土嶋さんをしばらく黙って見上げていた椿さんは椅子から立ち、気まずそうにしている顔を覗いた。
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