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永遠の愛を奪って
第16章 満たされる心と体。そして……
会社から出て土嶋さんと会って、口喧嘩していた時に言っていた“約束”。
一体、どんなことを二人で決めていたのか気になっていた。
「ああ……。葉月としていたあの約束か……。小春が嫌な思いすると思うよ?それでもいいなら話す」
「土嶋さんが少し言っていたから今更って感じだよ。話して……」
そう言うと祐は躊躇いを見せた後、私の髪を撫でながらゆっくりと口を開く。
「小春に嫌われたくないから正直に話すよ。……実は、あることと引き換えに葉月のワガママを聞くように言われていたんだ」
「あること……?」
「離れようとすると、葉月が寂しいから行かないでって嫌がってさ……。
しかも、これ以上小春といるなら、オレと小春のありもしない悪い噂を社内に流すって脅してくるようになってな」
「えっ……」
「オレはともかく、もし、そうなったら小春が仕事に来るのもつらくなるだろ?
ありもしない話を職場の人たちに流されて小春が傷付けられるのは嫌でさ……。仕方なく葉月の言うことを聞くようにしたんだ」
「だから、今まで土嶋さんと恋人みたいなことしてたの……?」