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永遠の愛を奪って
第16章 満たされる心と体。そして……
「オレも小春のことが大好きだから好きから大好きに変更しよーっと」
「最初からそう言ってよ」
「周りに人がいるところで話すのは照れくさかったから」
土嶋さんとのことが一段落してから付き合った頃のように祐との距離が縮まっていく。
話している時も体で愛し合っている時も前のように離れている気はしない。
喧嘩をしてから会わないでいた休日も一日中デートをして祐と過ごす時間を楽しんだ。
そうしているうちにあっという間にやってきた月曜日。
会社に行ってからデスクへ向かって隣にいる穂並さんに挨拶をした後、祐と計画した結婚祝いのことを話すことにした。
「穂並さん、今週の金曜日のお昼にランチを食べに行きませんか?」
「おっ、小春から誘ってくるなんて珍しいね。どうしたの?」
「遅くなってしまいましたけど、結婚祝いにフレンチのコース料理をご馳走したくて。あっ、祐も一緒です」
「あら、フレンチとか高くてなかなか食べられないから嬉しいわー。……でも青木とは仲直りできたの?」
「はい。おかげさまで。ありがとうございます」
「そっか……。今日も元気そうだし、何よりだね。てっきり青木がいなくなるから小春は凹んでいるのかと思ってた」