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永遠の愛を奪って
第17章 愛し合う内緒の日々
それ以前に祐との別れがやってくることが私の中で確定した。
「だから、小春にはもう話していたのかと思っていたのよ。遠距離恋愛になっちゃうじゃない?」
あまりにも衝撃的なことを聞いてすべての気力を奪われた私は自分のデスクの椅子へすとんっと腰を下ろす。
表情を作る気も起きなくて穂並さんの方に視線を向けているのに焦点も合わない。
「遠距離恋愛はできません……」
「できるでしょー。遠距離恋愛から結ばれた人だっていっぱいいるよ?
……近くにいる時よりも続けていくのが難しいけど」
「いえ、私はできないんです……」
「なんでそう決めつけるのよ」
「一人目の彼氏は遠くの大学に進んだから別れたんです。
そして二人目の彼氏は大学卒業後に就職で上京することになって別れて、三人目の彼氏は大阪に転勤したと同時に別れました。
遠距離になると絶対に続かなくなっちゃうんですよね……。
だから近くにいる祐が恋愛対象として合致していたのに……」
「何そのジンクス……。じゃあ、青木ともそうなっちゃうかもしれないってこと?」