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永遠の愛を奪って
第17章 愛し合う内緒の日々
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「そんなの嫌ですよ!……でもこの調子で行くとそうなるんですよね」
今までは近くにいたから土嶋さんのことで不安になっていたことが目に見えていた。
でも遠くに行ってしまうとなると目に見えない不安と戦うことになる。
仲直りするにも手段が限られてきて、長期戦になりそうな喧嘩をすれば“別れ”という選択肢がやってくる可能性が高くなる。
私の中での重要な出来事が穂並さんの結婚祝いではなく、祐の転勤へと変わってその事ばかり考えてしまう。
仕事を始めても頭の中でそれが引っ掛かっていて集中力を削ってくる。
うずうずしながら過ごして休憩時間になってからトイレへ向かうと、廊下で祐に会うことができた。
「おっ、小春。今日も仕事が終わったらデートしような。昨日もラブホに行ったし、今日は一緒に飯を食うくらいでもいいから」
「それって転勤するから私との時間を取ろうとしてるの……?」
「えっ……。どうして転勤することを知ってるんだよ……」
「本当なんだ……」
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