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永遠の愛を奪って
第18章 彼氏宣言と事情
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今までバレンタインデーに手作りのお菓子を渡したことはあったけど、彼氏におかずを作って食べてもらうのは初めてで緊張する。
調味料で味をつけてから衣をからめて油で揚げる唐揚げを失敗する確率は少ないと思う。
それに自信もあったし、味見もしていないから一発勝負だ。
口に入れてからどんな反応をしてくれるのかドキドキしながら感想を待つ。
「うっ、うま……固い!」
でも食べてから美味しそうな顔をしていたのに、噛んでいる途中にどこか違和感があるような表情をされた。
「えっ……。固いの……?」
「衣が固い……」
一つ食べただけで祐の箸が止まる想定外の反応に、なんとも言えない虚しさでいっぱいになってくる。
「そう…なの……?」
「石みたいに固いからばーちゃんはこれは気をつけて食った方がいいかも……。
でも味は美味いよ!塩辛いからご飯に合うと思うし」
「……無理して食べなくていいよ」
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