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永遠の愛を奪って
第18章 彼氏宣言と事情
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初めて食べさせる料理を失敗してしまって落ち込むと共に、祐の言ったことに腹が立った。
いくら固くてもそこまで言わなくてもいいのに酷い……。
もう食べてもらいたくなくて唐揚げがのっているお皿を持って立ち上がる。
「小春……?無理してねーよ。味は美味いから食べるって」
「そんなに固いなら食べさせられないから」
「怒るなよ……」
「怒ってない」
口ではそう言ったけど、彼氏に初めて食べさせる手料理を失敗してしまった悔しさで涙が浮かんでくる。
機会を作ってくれたお婆ちゃんにまで泣いているところを見られたくなくて、唐揚げを台所に下げた後に二階の部屋へと戻った。
「っ……、うううっ……」
涙を流さないように我慢して二階まできたけど、一人になると目から溢れ出してきて畳んでいた布団に顔を伏せて泣いた。
一緒に過ごせる時間も長くないから失敗していられないのに……。
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