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永遠の愛を奪って
第18章 彼氏宣言と事情
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イライラしていても傍にいたいと思う気持ちは変わらなかった。
朝起きてもその気分は変わらなくて、祐よりも早く起きて仕事に行く準備を始める。
台所に行くとお婆ちゃんが朝ご飯を作ってくれていた。
当たり前だけど私より上手で今日も美味しそうだ。
「小春、たっくんにお弁当は作らないのかい?」
「作らない。朝ご飯もいらないから」
ご飯も食べる気にはなれなくて、まだ寝ていた祐を置いて先に会社へと向かう。
行くのが早すぎる気もするけど、昨日のような通勤を今するのは耐えられないと思う。
祐の隣でむくれていたら他の女に嘲笑われるだけだ。
何もなかった顔をして同僚や穂並さんに挨拶をして今日も仕事を始める。
忙しく作業をしていて昨晩の唐揚げのことをやっと忘れかけていた時、廊下で祐を見掛けた。
「小春、今朝はオレのこと置いていっただろ。せっかくだから朝は毎日一緒に行こう?」
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