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永遠の愛を奪って
第3章 これはきっと恋だから…



ニッと白い歯を見せて笑った青木くんは、私の頬を優しく摘んで口角を上げるようにほんの少しだけ横へと引っ張る。


きっと今の私は相当マヌケな顔をしているだろう。すっぴんよりも酷いはずだ。


「それって私の化粧が下手だってこと?」



「もっとポジティブに考えろよな。化粧をしなくても小春が可愛いってこと。
すっぴんでもいいじゃん。オレしか見ないんだし」


「いや、だからそれが嫌なんだって」


「なんでだよ?」


「いや……その……青木くんには見られたくないって言うか……」


「オレだからいいんじゃなくて?お父さん意外の男に裸も見せたのも初めてなんだろ?」


「っ……」


すっぴんを見せる覚悟をするとしたら彼女になってからだ。

恋が成就するまではせめて女子力がある女でいたい。



「それに肌も綺麗じゃん。化粧なんてしなくてもオレは全然気にしてないし、小春も何も気にすることないって」


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