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永遠の愛を奪って
第20章 小春の望むこと
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「いっぱい稼いで小春に美味いものを食わせてやるからな。楽しみにしておけよ」
「ありがとう……。美味しい食べ物はいいから、そのお金を祐の旅費に当てて欲しい」
「何の旅費だよ?」
「こっちに帰って来る時の交通費。結構かかると思って……」
「そうだな。飛行機の方が早い場所だからな。往復で二万円以上はかかるだろうなー……」
まるで私に会いに来ることなんて考えていないように他人事に話す祐。
何も心配するなと言っていたけど、本当に何か考えてくれているのか分からない。
今だってこれから先の詳しい話をしたいのに上着の中に手を入れてきて胸を揉んでくる始末だ。
後四日しかないのに大事なことを何も話してこないということは、きっとこれから先も何もないまま過ぎていくことだろう。
やっぱり私が動かないと何も変わらない――――。
「どうした小春?もしかして今日も体調が悪いとか……?」
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