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永遠の愛を奪って
第20章 小春の望むこと



「そりゃあ、子供ができたのなら……もちろん――――」


「――――小春、たっくん。晩御飯が冷めちゃうわよ~」


祐が言い終わる前に階段の方からお婆ちゃんの声が聞こえてきて、体を起こしてまだ外していなかったネクタイを緩め始める。


「ばーちゃんに変に思われたくないし、すぐに行かないとだな」


これは続きを教えてくれないままスーツを脱いでいつものスウェットに着替えて一階に降りるつもりだ。


さっきのように私のことをじっと見て、話しに向き合ってくれる様子ではない。


部屋から出ようとした祐がドアを開けた時、慌ててスウェットの裾を引っ張って歩き出すのを阻止する。


「待って」



「どうした?」


「下に行くのはさっきの続きを話してからにして。……もちろん、の続きは何?」


真剣な表情と声ではっきりそう言うとやっと足を止めて私の方を振り向いてくれた。


「小春とばーちゃんのことは大切に思ってるから悲しむようなことはさせたくねーよ」


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