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永遠の愛を奪って
第20章 小春の望むこと
「どこにいても小春のことが好きな気持ちは変わらねーよ。だから何も不安になることはないって。
繋がってない道はないんだからすぐに会いに行けるって」
「私がどれだけ遠くにいても会いに来てくれるの?」
そこまで言うのなら、ここまでしてくれるのだと期待してしまう。
祐の顔が見たくなった私はくるりと体の向きを変えてドキドキしながらその答えを待つ。
耳や頬が赤かったり、表情が和らいでいるかと思っていたけど口を開いた時も平然としている顔をしていた。
「オレが会いに行くっていうか……、小春が会いに来そうだな」
「えっ……。祐が転勤するところの方が都会だから?」
「ここだって割と賑わっている方だろ。ましてや小春がここより田舎に飛ばされるわけでもないんだから」
実際、そうなろうとしているんだから困っている。
「もし、私が祐と正反対の場所に転勤するって言ったらどうする?」