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永遠の愛を奪って
第20章 小春の望むこと



「はははっ、小春が転勤するとかないだろー。
やっと穂並さんに頼らなくても仕事ができてきたところなのに飛ばされるとかあり得ないないから。

だからその時になってみないと分からねーな」


笑われるとは思っていなかったから唖然としてしまう。遠回しに相談しているというのにここでも祐は余裕そうだ。


私より入社するのが早くて社員としては先輩でもある祐でさえもあり得ないと言うのだから、これは相当理不尽な異動なんだろう。


「心配しなくても大丈夫だって。小春はそんなことにはならねーから」


世の中、何があるか分からないのにどうしてそう言いきれるのか不思議だ。



「……私は祐みたいにポジティブでいられないな。不安になるようなことばかり考えちゃう……」


隠し事はなしだと約束したのに、異動命令がでたこともはっきりと話せないし……。


しゅんとしていると、祐は私を励ましてくれるようにぽんぽんと背中を軽く叩いてくる。


「もっと明るく考えろよな。……オレだって小春のことをちゃんと考えているんだし」


「えっ……?」


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