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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ



女でないことは分かってもモヤモヤしてしまう原因は、どうして私に電話の内容を隠す必要があるかだ。


いつか話してくれると言っていたけど、その時がいつやって来るのかも分からないから頷くことはできない。


でも土嶋さんの言うとおり。結婚の話を持ち出さないといけないことに比べたらこんな悩みはちっぽけなこと。


明日は祐のことを快く送り出してあげたいからさっさと仲直りできるように目を瞑るところは瞑らないと……。



土嶋さんと椿さんがゆったりと食事を取っている中、私は急いでパンを口の中に頬張り、残りのコーヒーを飲み干した。


「とにかく今晩、祐とじっくり話し合ってみようと思います。お先に失礼します」



「えっ!?もう行っちゃうの?……意外と忙しい人」


「残念。葉月ははくまいと仲良くなりたいのになかなかなれないな」


「ちっ、違うって言ってるでしょ!バカ優」


「馬鹿じゃなくて何だっけ?昨晩は可愛いことを言っていたよな?」


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