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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ
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寒さに負けないような笑みを浮かべてきた祐は私の手を取って恋人繋ぎをしてくる。
いつもよりドキドキしているせいで息が白くなるほど冷える外を歩いていても寒さが気にならない。
最後なのは言えている。
こうやって祐の隣で歩けるのも明日までなのだから。
次の大型連休はゴールデンウィークだから本命のチョコを渡したいバレンタインデーにも会えない。
……春に待っている私の誕生日も。
いつかその時が一緒にいれるように今日は特別な日にしたい……。
そう思うといつもより前を向けて祐を見つめる表情がやわらいだ。
「豪華な飯もいいけど、小春の手作り弁当も恋しいなー。下の段に入ってた味噌おにぎりが特に美味くてもっと食いたかった」
「あれは簡単だよ?おにぎりに味噌を塗って大葉で挟んで焼くだけだし」
「大葉と味噌とご飯があればできるんだからコスパいいだろ。一人暮らしが始まったら毎日それ食ってそう」
「あはは。自炊をする気があるんだから偉いよね」
話を聞いてると未来の姿が頭に浮かんできて転勤してからも変わらなさそうで少し安心する。
「弁当を作ってくれたお礼に今日の晩飯はオレが奢るから」
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