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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ



どこのファミレスに連れて行かれるのかと思いきや、足を止めたのはお洒落で小さな店だった。


ここは穂並さんの結婚祝いをするために来たフレンチのお店。


前菜、メイン、デザートどれを取っても絶品で機会があればまたここで食事をしたいと思っていた。


でも値段が高いから気楽に来れる場所ではない。

ディナーのコース料理だとランチの時の二倍の値段で飲み会の参加費よりも高い。


「えっ!?いいよ。私が出すから。こっちでの仕事を頑張ったお祝いってことで」


「オレが店を決めたからオレが払う。小春は何も気にせず食事を楽しめばいいから」


「ちょっ、祐……」


指を絡めた手を引かれて店のドアを開けると、すぐに席に案内してもらえて座ることができた。


入った時に知ったけど、どうやら祐が予約をしていたようで最初からここに来るつもりだったらしい。


「借りてきた猫のようになってどうした?前に来たことがあるのに緊張しなくてもいいじゃん」


「えっ……。だって……、その……」


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