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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ
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「なんだよ?」
「服……」
祐を見てから自分の体に視線を移し、ぐるりと辺りを見渡して店の雰囲気を確かめる。
ディナーのメニューはフレンチ料理のコースのみ。
気品のある食事ということもあって他の客はドレスコードで来店していてカジュアルな格好をしている私だけが浮いている。
「可愛いから気にするなって。ランチの時とか今の小春みたいな格好してる人もいただろ。気にしすぎ」
「うっ、うん。そうだよね。気にしないでおく……」
ランチの時とはまた違った料理が運ばれてきてからは、自分の中で最大限の気品を身につけて少しずつ食べていく。
祐も庶民的な方だから今までした中で一番豪華なデートかもしれない。
帰り道ではなく、こう言う落ち着いた雰囲気の場所で結婚の話を持ち出せばいいのかな……。
大事な話をしやすそうな感じもある。
いや、もう迷っている暇はないんだ。
「祐、話したいことがあるんだけど」
「なんだよ」
「えっと……、けっ、結婚……――――」
「――――結婚してください」
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