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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ
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フルーツとケーキがのっているそのプレートにはろうそくが立っていてチョコレートのペンで字が書かれていた。
それは祐から私へのメッセージだということがすぐに分かった。
“小春、いつもありがとう”
好きだと言ってくれた名前と感謝の気持ちが書かれている下には今日の日付も書いてある。
そのデザートから祐の顔の方へ視線を向けてみると照れくさいのか耳が赤くなっていた。
「オレからの気持ち。サプライズで贈りたかったから前もって店の人にメッセージを書いて欲しいって頼んでおいたんだ。……いつも小春に感謝してるから」
「ありがとう……。こちらこそだよ」
お礼を言うと祐は照れくさそうに視線を逸らして、こくんと頷いていた。
いくら女性にモテていても恥ずかしい気持ちがあるように見えるから、こういう事には不慣れなように思える。
私のために頑張ってくれたと思うと嬉しくなって、今にも祐の胸に飛び込みたい気持ちでいっぱいになった。
手を付けるのが勿体ないけど、スマホで写真を撮ってからそのデザートを食べる。
「美味しいー!祐のおかげで今日がすごくいい思い出になってる」
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