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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ
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自然と笑顔が出た顔を祐に向けてからドキッとする。
今が幸せだからなのか私を見つめていた瞳がとても温かく感じた。
「今日はそういう日にしような」
「うん……」
私もそういう日にしたい。
腕時計は寝るまでに渡せればいいけど、結婚の話だけはできるように……。
こっちでできる最後のデートだから祐はこうやって私を楽しませてくれているんだろう。
付き合った日にちも違うし、今日は何の記念日でもないから。
でも何でもない日に思い出を作ってもらえただけでも充分だ。
これ以上、祐に我儘は言えない……――――
デザートを食べ終えて話をしてから私と祐は店を出た。
暖かい場所にいたからブルッと寒さが身に染みる。
でも昨晩降っていた雪は朝方には止み、今晩は綺麗な星空が見えていた。
「今日も冷えるね。帰ったらお風呂入って温まろう?」
「まだデートを終えるつもりがないから帰らないぞ。小春と行きたいところがあるから」
「えっ……?」
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