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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ
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仕事帰りのデートで晩御飯を食べた後はいつもラブホテルに行くことが多かったからそれしか思い浮かばなかった。
昼の休憩でも抱きたいと言っていたし……。
でも手を引かれて連れて行かれた場所は予想外の場所だった。
「今日も営業されていてよかった。雪とか風が強い日は動かないみたいだからなー」
「なんでここなの……。遊園地気分でも味わうわけ……?」
祐に案内された場所に着いてから見上げていたのはショッピングモールの敷地内に建っている観覧車。
遊園地にあるものと大きさも同じくらいだし、見た目も何ら変わりない。
この辺りに出掛けた時に見たことはあったけど、目立つから恥ずかしくて乗ったことはなかった。
「今の時期は寒いし、良さそうな場所がここしか見つけられなかったからなー。……乗るか」
「えっ!?恥ずかしいよ。しかも、誰も乗っていないんじゃない?」
「誰もいないから貸し切りみたいでいいんだろ。ほらほら、行こうぜ」
背中を押されて恥ずかしく思いながらも入口へと向かい、係員に誘導されてゴンドラへ乗り込む。
狭い空間に二人きり。
観覧車には何年ぶりに乗っただろう。
祐と遊園地デートはまだしたことがなかったから一緒に乗るのは初めてだ。
「どうした小春?観覧車は苦手だったか?」
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