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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ
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「ありがとう。嬉しい」
綺麗な夜景を祐と二人きりで見ることができたのも嬉しくて表情を緩めてお礼を言う。
すると、祐は目を細めて私を優しく見つめてから顔を近づけてきてそっと唇を重ねてきた。
次にゴンドラに乗る客もいなかったし、誰にも見られていないと分かっていてもロマンチックな
場所でキスをされるとドキッとする。
付き合った頃のように緊張した顔を見せると、私の肩に入った力を抜いてくれるような温かい笑みを見せてくる。
「夜で暗いから気兼ねなくキスもできるし、絶好の場所だよな。小春のおっぱいを揉んでいても見られないだろうし」
「もう、エッチなんだから。二人きりだからムラムラしてきたの?」
「まぁ、ムラムラするけど……。今は純粋に小春と夜景を楽しもうかなって思ってる」
今はその方が嬉しい。
またエッチな雰囲気に流されて大事なことを伝えられなくなったら困る。
「…………」
ゴンドラの中には何も置かれていないのに、ふと花のふわりとした香りがしたような気がして白い桔梗が脳裏に過った。
今度こそ“結婚”について話すんだ……。
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