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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ
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勝負の結果が出た後、パチパチと瞬きをして互いに出した手を眺める。
これはつまり……――――
祐が出したのはグーで私が出したのはチョキ。
その結果を前に祐はガッツポーズをしていた。
「よっしゃ。オレの勝ちだな」
まぁ、私は後に話したかったから負けていい。
私の不幸のジンクスは見えない力によって抑えられたようだ。
でもガッツポーズをするまで勝ちたかったのなら、私が先を譲った時に素直に受け入れればよかったのにと思える。
何のためのじゃんけんだったんだろう……。
ちょっと呆れてしまうけど、結婚の話を切り出すまでの時間が延びて少しホッとする。
何を話そうか頭の中で整理できていなかったから、祐の話の間が空いた時に考えよう。
いきなり「結婚したい」じゃなくて「今まで一緒にいてきて、この先も一緒にいたいと思うようになった」っと伝えることができれば上手く逆プロポーズに入れるだろうか。
「――――小春!」
考えている時に祐に声を張って名前を呼ばれて私は姿勢を正す。
「はっ、はい!……祐が言いたいことってなに?」
「小春の気持ちを考えてから今月中に答えるって約束していたことをまだ言っていなかったじゃん。……それだ」
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