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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ
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自信満々に答えた祐は隣に置いていたリュックのファスナーを開けて何かを取り出そうとする。
慎重に掴んで私の前に見せてきたものは、ここにあるとは考えもつかない物だった。
何を話そうか考えようと思っていたのに、夜景と同じくらい美しいものを差し出されて感極まって泣きそうになる。
驚きすぎて声さえも出せなくなった私は口元を両手で抑えた。
「小春の求めていた答えってこれだろ……?」
「うん……」
私に差し出してきたものは、華やかにアレンジメントされている真っ白い桔梗。
一緒に添えてある薄ピンク色のバラが桔梗の白い花びらをより一層際立たせている。
祐は私の答えをきちんと考えてくれていて、私のことをしっかりと見ていてくれたんだ……。
「つまり、小春が本当に望んでいたものの答えは……――――オレからの“永遠の愛”だ」
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