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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ



「本物の答え……?」


この白い桔梗をくれたのは過程だったということなんだろうか……。


最早、自分の番になったらどんな風に話をしようか考える余裕もなかった。


でも祐にとってすぐに言えないことだったのか少しだけ沈黙の間ができて、ゆっくりと進んでいた観覧車も一番高いところまで近づいてきた。


夜景を見るにはもってこいの位置に来たというのに正面にいる祐から目が離せなくなる。


それと同時にどうにもできないほど鼓動の音も煩くなっていた。


「本当は転勤が決まってからすぐにでも話を出しかったんだけどな。まだ早いかなーって思って言えなかったことなんだけど……」


「なっ、なに?」





「結婚しよう」


「えっ……」


一瞬、思考が停止した。祐の口からその言葉が出てくるとは思ってもいなかったから。


信じられなくて口を開けたまま驚いていると、祐がリュックから小さな化粧箱を取り出してからそっと開けて中身を私に見せてくる。


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