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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ
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「まだ早い…かな……?」
化粧箱の中に入っていた物は銀色に輝く指輪だった。
ぼんやりとした照明しかない薄暗い中でも神秘的な光を小さく放って煌めいていて、先ほど眺めていた星空よりも綺麗に見えた。
その指輪を向けてきた祐の方を見ると緊張しているのか指輪が入っている箱を持つ手が微かに震えている。
「またいきなりだね……」
「そう思うよな。付き合ってからまだ一年目も迎えていなかったもんな」
「全然早くないよ……。私も祐と結婚したいなって思っていたし、ずっと一緒にいたいって願ってたから……」
「じゃあ、結婚してくれるんだよな?今すぐだぞ」
「あはは。またいきなり?……だけど、喜んで。こちらこそよろしくお願いします」
今ここで起こっていることが夢みたいで、願いが叶った嬉しさで涙が零れ落ちる。
でも泣いている暇なんてなかった。
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