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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ



「小春は心配しすぎ。小春だからこそオレはプロポーズしたんだよ」


「なんだか信じられなくて……」


「こんなにいい子はこの先見つからないだろうし、転勤するのが結婚するきっかけになるかなって思ったんだ。

小春のことが大好きだから付き合って一年に経っていなくても、十年経ったとしてもきっとこの気持ちは変わらないなって思ったし」


「祐……」


ゴンドラはゆっくりと動いているのに一番高い場所から降りていくのはあっという間に感じた。



観覧車から降りた後もプロポーズされたことは夢ではないと告げているように祐が私の手を繋いできた。


顔を向けると目がピタリと合って笑い合った私たちは指を絡めて、綺麗な星が輝く冬空の下を歩く。


薬指に婚約指輪がつけてあるその手で白い桔梗の花束を持っている今がとても幸せに感じて、明日の朝起きたら頬が痛くなっていそうなくらい笑っている気がした。



「この花束、帰ったら活けるね。祐がわざわざ花屋に行って買ってくれたと思うと本当に嬉しくて。……指輪のサイズもぴったりだし、祐ってすごいね」


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