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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ
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「そう。あれは指輪が届いたから受け取りに来ていいよって電話だったんだ。これはプロポーズをしてからじゃないと教えられないだろ?」
「あはは。そうだね。……私も服を買いに行くって言って本当は腕時計を買いに行ってたんだ」
「小春も嘘をついていたのかー。はははっ、やられたな」
「でも一緒だよ?」
「そうだな。お互い様……、じゃなくて一緒だ。……でもこれで最後だ。
もう小春を不安にさせるような嘘はつかないよ」
「うん。私も嘘はつかないからね」
二人で嘘をついていた私たち。
性格や経験してきたものは違うけど、こうやって合うところは合っている。
別々の想いを抱えていても同じところに辿り着く。
「それにしても二人で同じタイミングでプロポーズをしようとしていたって、そうあることじゃないよなー。これって運命だと思わねー?」
「運命だね」
無数の星だけではなく、月明りが優しく照らしてくれている夜道を祐の肩に寄り添って歩く。
純粋な愛を伝えあった今はまだお婆ちゃんの家には帰れない。
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