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永遠の愛を奪って
第4章 永遠の愛と出会い

幸せそうな女性にもらった花束は、桜の花びらの模様が書かれている可愛い花瓶に水を入れて生けることにした。
“永遠の愛”か……。
花言葉の意味から、ついこの前まではなかったある希望が私の中に芽生えてくる。
それは今までずっと考えてこなかったことだった新たな未来への希望だ……――――
予備の仕事着に着替えてから自宅を出た後、クリーニング店に寄って会社へと向かう。
青木くんはもう来てるかな……。
クリーニングに出したスーツを返したいけど、廊下を歩いていても姿を見つけることができなくて一先ず自分のロッカーに入れておくことにした。
「おはよー!小春」
荷物を入れ終えてドアを閉じると隣のロッカーを使っている穂並さんが隣に立って話し掛けてくる。
いつもの光景だけど、今日はなぜなのかくんくんと鼻を利かせている。
「小春の髪の毛、いい匂い。……なんかいつもとシャンプーの匂いが違わない?」

