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ベストパートナー
第2章 麻衣子
 5

 歯を磨かせ、俺も磨き、ベッドに俺達はいる。
 部屋の灯りを明るくする。
 暗い雰囲気よりも、こっちが好き。
 丸見え感が半端ないから。


 俺は麻衣子を仰向けに寝そべらせて、キスを貪っていた。歯磨きを念入りにさせたから、ミントの香りが激しくする。


「あぐ! あぐぐ!」


 麻衣子が喘ぎながら、何かを言ってる様だ。しかし俺は一切無視を決め込む。キスを堪能すると、次は犬になる。


 は? 犬?


 そう思う人は多数だろう。
 簡単に言えば……。


「いやーん! テル、顔を舐めないでぇ。メイク落ちちゃう」


 麻衣子が答えてくれた。
 つまりは唾液塗れにして、コイツをいたぶる!
 何だか思い切りのSになっている。
 

「いやん! いやん!」


 顔を背け捲る麻衣子を執拗に追いかけ、唾液をべったりと……我ながらイヤなオッサンだな。
 そうさせたのは、コイツだけど……なんてSがやるこじつけをする。


「あん、あん、信じらんない! こんな人とは思わなかったぁ」


 叫び声に似た声がする。
 どこか涙声だ。
 視線を顔に合わすと、少し泣いている。
 ……仕方ないな。


「あっ!」


 俺は麻衣子を抱いてやる。
 張りのある体を、強く抱いた。麻衣子が少し驚いていたが、すぐに俺の胸に顔を埋めた。
 

「ドS! でも……」


 麻衣子が顔を俺に向けた。
 硬い表情だった……が。


「受けてあげる」


 そう言って乳首を舐めだした。
 少し体かヒクつく。俺はそこが苦手なんだ。
 麻衣子の動きが止まった。
 何だか考えているようだ。


「……テル、見つけたあ! 弱い場所!」


 ドキッ! まずい! 形成逆転する。
 俺は力ずくで麻衣子を離すが、コイツが引っ付いてきた。
 受けるんだろ!


「アタシは受ける! だからテルも受けろ! お前も卑怯なオッサンにならないで」


 麻衣子が吠えた。
 えっ? 俺は動きが止まる。「お前も?」なんだそれ……なんて考えていたら、乳首に吸い付いてきた。
 お、おい! お! 気持ちいい。
 

「捕まえた。お互い楽しもうね」


 そんな声がして、乳首責めが始まった。
 仕方ないな……ここは責めさせてやるか。



 
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