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第1章 憧れの先輩

「最後に社長に紹介するわね」
社内の部署を見学した後で、麗が社長室のドアをノックする。
「どうぞ」
中から声がして、麗がドアを開けて社長室に入る。
亜美も緊張しながらあとに続く。
「社長、春から広報部に入る桃瀬亜美さんです。私の大学の後輩です」
麗が亜美を紹介する。
「桃瀬亜美です。よろしくお願いします」
亜美が深々とおじぎする。
「社長の五十嵐です。よろしくね。桃瀬さんの広報部配属は一条君直々の希望なんだよ」
社長の五十嵐が立ち上がって亜美に声をかける。
社長も素敵・・・。
35歳独身で爽やか系のイケメン、マスコミにも引っ張りだこ、そんな五十嵐にも亜美は見とれてしまう。