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第1章 憧れの先輩

「昼間の研修はこれで終わり、あとは夜の特別研修だけね」
「あの、夜の特別研修って？」
やっと最初に麗が「昼間の研修は」と言っていたのを思い出した亜美が不安そうな顔で質問する。
「あ、特別研修っていっても親睦会みたいなもんだから、亜美ちゃんと一緒にお食事して、ホテルのバーでお酒のんで、おしゃべりしたいだけよ」
「一条先輩とご一緒できるなんて、夢みたいです」
憧れの一条先輩と食事、ホテルのバー・・・またしても亜美は舞い上がってしまい、麗が意味深な笑いを浮かべているのに気付かなかった。