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第6章 遠い他人

「すみません!!すみません!!」

この時、のりひこ夫婦はとつぜん実母が身重な身体でひょっこりと帰ってきたのを目の当たりにしたのでビックリしてしまったのでありました。

「きょうこ!!」
「きょうこちゃん!!」

のりひこ夫婦が身重な身体になっている実母のもとにかけて行こうとしていましたが、その時に源五郎がのりひこ夫婦にすごんで行きました。

「オドレらはこなな時だけオヤヅラしとんか…オドレらはこなな時だけオヤヅラしとんかとワシがいよんのがきこえんのかボケが!!」
「なんや!!なんやオドレは!!うちの大切な娘にいちゃもんつける気なのか!!」

のりひこは、源五郎に対して『うちの大切な娘にいちゃもんつける気でいるなら考えがあるぞ!!』と言うてすごんで行きましたが、源五郎はこう言いましてのりひこを突き飛ばしました。

「いちゃもんつけてはるのはオドレらや!!」

源五郎は、その場に倒れてしまったのりひこの頭を足で強く踏みつけながらのりひこにこう言うていました。

「コラ!!またオドレの嫁の弟がうちの組長の女にてぇつけたみたいやな!!このオトシマエどないしてくれるんねん!!」

よしみは、目の前で夫が源五郎に足で頭を踏みつけられていたのをみて、泣きそうな声で源五郎に言うていました。

「やめてください!!お願いですからやめてください!!」

源五郎はよしみに対して『部外者は口出ししてくるな!!』と怒鳴りつけたあと、のりひこの頭を踏みつけながらこう言うていました。