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乳房星(たらちねぼし)・再々修正版
第6章 遠い他人
「コラ!!オドレ人の話をきいとんか!!オドレの義弟の半兵衛のクソっタレが組長の女にてぇつけてニンシンさせたことはわしらの耳にはいっとんぞ!!よくもリビーをニンシンさせたな!!組長にチクるぞ!!オドレなんとか言えや!!コラ!!オドレの嫁のクソっタレの弟が起こしたあやまちは義兄であるオドレがクソっタレのシリふくんやろが!!なんとか言わんかいコラ!!」

よしみは、このままでは夫が袋だたきに遭ってしまうと思っていたので、半兵衛に対して源五郎にあやまるようにと言うて行きました。

「あんた!!あやまんなさいよ!!」
「なんだよぅ…」
「このままだと、義兄(にい)さんが袋だたきに遭ってしまうのよ!!あんた!!溝端屋のダンナに土下座してあやまんなさいよ!!」
「なんだよぅ…オレ知らないよぅ…」

半兵衛は、よしみから源五郎に土下座をしてあやまりなさいと言われたのでますますコンワクしていたのでありました。

その時に、のりひこが全身を使って源五郎の足をふりほどいたあと、グーで源五郎のこめかみを3回殴りつけてしまいました。

(ガーン、ガーン、ガーン…)

「あっ…あなた…」

よしみは、夫がグーで源五郎を殴りつけたあとさらに強烈な力で身体をけとばしてしまったのを見たので『どうしてそんなひどいことをするのよ!!』と夫に言いました。

のりひこは『溝端屋はヤクザとつながっているからやっつけた!!』とよしみに言うてから実母のもとへ行こうとしていました。

この時、のりひこに殴られた源五郎はヨレヨレの身体で起きあがったあと、のりひこにすごんで行きました。
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