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乳房星(たらちねぼし)・再々修正版
第7章 春遠からじ
みにくいあひるの子は、ふくろうのおじいさんから言われた言葉に対して違和感を抱いてしまったのでありました。

そうした違和感を抱いていたことが原因で、私の人生が大きく狂ってしまったと思っています。

(ドザーッ、ドザーッ、ドザーッ…)

時は、夕方4時頃のことでありました。

雨は、午後に入ってからより激しい音を立てて降りしきっていました。

職場放棄をして逃げまわっている私は、いよてつ横河原駅の待合室のベンチに座りまして、両手で頭を抱えてひどく落ち込んだ状態でウォークマンを聴いていました。

私はやっぱり…

継続して仕事をして行くことができない…

………と言うよりも、一つの組織に属して働くことができないのだ…

ああ…

こななことになるのだったら…

高校へ行きたかった…

けど…

ブラウンズビル(メキシコとの国境に近いテキサス州の小さな町)のハイスクールを放棄したこととホームステイ先の家でいじめられたことが原因で高校へ行くことができないので、ものすごくつらい…
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