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第1章 プロローグ～星の砂

「オーイ!!ゲンタ!!オレだ!!開けてくれ!!ゲンタ!!早く開けてくれ!!お、お、お、お、お、オレ…殺されそうだよ…具同会のモンがオレを殺しに来るのだよ…オーイ!!開けてくれ!!開けてくれ!!｣

(ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン…)

玄関の外にいる男は、呼び鈴をひっきりなしに押しまくっていたので、私はカンニンブクロがハレツしそうになっていました。

やかんしーんだよオドレは…

オドレがところかまわずにヤーサンに焚きつけて行くことを繰り返してばかりいたからこななことになったんやろが…

私はこの時、ブチキレを起こす一歩手前になっていたので、台所へ行きまして備え付けの貝印の出刃包丁を手に取りまして、玄関の前へ行きました。

あの男は…

筑豊地方の暴力団（くみ）の男（もん）に違いあらへん…

強引に部屋に入ってきたら、正当防衛で殺（や）らざるをえない…

今は…

やむを得ない事態なんだ…

そんな中でありましたが、チンピラの男５人がアパートにやって来ました。

｢アニキ!!｣
｢どげんしたバイ!?｣
｢やつがいたバイ!!｣
｢ああああああああ!!まちがいない!!こん男が会長（おやぶん）の女（レコ）に手出しをした上に会の上納金（ゼニ）盗んだんや!!」
「ち、ち、ち、ち、ち、違う…オレやない…ヒィィィィィィィィィィィィィィィィ…」
｢待たんかいオドレ!!｣
｢ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ…た、た、た、た、た、た、助けてくれ～｣

なんぞぉ一体もう…

私は、両手で髪の毛をかきむしったあと再び居間に戻りました。

私はこの時、もう一眠りしようと思っていましたが、さっきのチンピラたちが一般市民に危害を加えている極悪非道のヤクザ組織のチンピラたちだと言うことを思い出したので、顔が真っ青になってしまいました。