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咲の旅物語
第11章 世界旅行の目的
咲たちは、取りあえず支度もないので泊めて貰ったお礼をしにミケ姉妹へ挨拶に向かう。
相変わらず、囲炉裏の前でお茶を飲んでいたミケを見つけた。今日はミヤも一緒にいたようだ。
早速王都へ行くことを話したが、ダイゴの同行は快く承諾してくれたが、出発が急な事に難色をしめす。
「昨日着いたばかりで、もう行ってしまうでしか…。」
「本当に…。まだ、ゆっくりしてらしたら良いのに…
でも、仕方ありませんね。」
ミヤはそう言うと立ち上がりミケに目配せしたあと、咲たちに着いて来るように促す。
どんどんと部屋の奥に行く二人に、慌ててついていくと廊下の奥に時代を感じる古い扉があった。
「ここは、長のみ立ち入りが許されている『古代の扉』でし。」
「神より預かりし秘宝、『哀愁の羅針盤』があります。」
言いながら、手を扉に翳すと魔力を流す。
すると扉に魔方陣が浮かび上がり、扉が消えた。