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第13章 滝壺の竜宮城

ピギョは愚図りながらも頷き、いつの間にか戻っていたアローナを見た。

「ここは私が…」

アローナの話では、ピギョは病気になってしまったらしい。

数ヶ月前にこの辺りに巨大な負の力を感じさせる魔力が発生した。

何事かと様子を見にいった仲間に何かが憑依していた。

それは、泉に毒を流しピギョを殺そうとしたらしい。

だが、いち早く感づいた魚人達はその魚人を拘束、ピギョに差し出した。

ピギョは、仲間を救おうと大量の魔力を使い浄化しようとしたが失敗。

魚人を憑依した者ごと拘束し、封印した。

だが、僅かに漏れる黒い魔力に当てられたピギョは、病にかかり不可視の魔法を維持出来なくなったのだ。