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第13章 滝壺の竜宮城

『浄化』

咲は封印の岩に着いた途端、浄化の魔法を放った。
しかし、なんの変化も見られない。

「浄化じゃ効かないか…。」

「うむ。親父殿の力が強すぎるからだな。どれ、私が潜ってみよう」

「え？潜るって？」

「親父殿の精神に入り込んで、魔の者を表に出す。奴が出てきたら浄化してくれ。」

「そんなこと、出来るんだ。」

感心している咲を横目にディラが岩に向かって泳ぎだした。

封印の魔法陣に触れると、スゥっと中に消えていった。