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咲の旅物語
第13章 滝壺の竜宮城
「ほう、悪魔か…なにが狙いだ。」
冷笑を向け赤い何かに問いかけると、赤い何かはみる間に美しい男に変化した。
貼り付けられた男が、ドサッと崩れ落ちる。
「これは、これは。美しい天界の人。我をここから解放しに来てくれたのかな?」
男の声がねっとりとディラに絡み付き、鳥肌がたつ。
「いや…、親父殿を返して貰おうと思ってねぇ」
妖艶に冷笑を浮かべ、悪魔に神力を当てる。
男は苦しそうにしながらも、口元に笑みを浮かべ、真っ赤な舌で唇を舐めた。