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第14章 死の洞窟

ひとまず、風呂から出てサッパリした男に座るように促し、食事を出す。

「すみません…。」

男は余程腹が減っていたのか、ガッツき始めた。

ティナとヘラは、既に就寝しており、一先ず、ダイゴとディラと咲の三人は話を聞くことにした。

ピギョ達は帰って行ったが、ガイルは残っている。

「君は【死の洞窟】から来たのか？」

ガイルが男に聞く。

男は一瞬驚きの表情になったが、目を伏せ、はい。と頷いた。

「わたしは王都ルアールの騎士、ジャルム・ダグタリーアと申します。」

実は…とジャルムが続ける話によると

初めは【死の洞窟】へ行く予定ではなく、嫁いでくる花嫁が行方不明になったという情報を得た。

その為、あちらこちらに迎えの使いを出した。

だが、部下が持って来たのはこの辺りで消息をたったという情報だけだった。

不審に思ったジャルムは、自らここに出向いたのだという。