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咲の旅物語
第14章 死の洞窟
二人は、ユックリと洞窟に近づく。
『魔力は感じられないし、禍の気配も感じられない。』
『…!ディラ!!』
ディラがそう呟いたとき、いきなり巨大な何かが目の前に迫った。
『っこれは!』
二人のゴーレムはどす黒い何かに捕らわれ、洞窟に引きずり込まれて行く。
『いやぁぁぁぁぁっ』
咲は、真っ青になりながら手足をばたつかせて抵抗していた。
一応、調査ということを理解して居るのか、本気で抵抗せず大人しく(?)引きずり込まれていく。
ディラは、周りの気配に集中しながら腕組みをして引きずり込まれるがままにしている。
「……………」
遠くから見ていた、ヘラ達は一瞬身構えたが、当人があまりアレなので力を抜いた。
「あの…さ。アレでいいの?」
「…さぁ?」