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咲の旅物語
第16章 王都 ルアール
『咲、咲。』
ディラから念話が入った。
『うん?ディラ、そっちどう?』
『実は…』
どうやら子供たちと合流出来たようだ。
ジャックに聞いた話によると、子供たちは全部で10人。
ディラの元には7人。
うん、2人足りない。
一旦此方に全員集める事で念話を切った。
「あと二人、どうしたかご存知ですか?」
ジャックに所在を聞いてみる。
「お…恐らく妻と一緒でしょう。」
そう言った時、淡い光が室内に広がり数人の人影が浮かんだ。
「父様!!」
その中から勢いよく一人の人影がジャックに向かって飛び付いた。
「ミュウ!」
「「「父様!!!!」」」
ジャックがミュウと呼んだ少女を受け止めると、他の人影も続々とジャックに駆け寄る。
「ディラ、お疲れ。」
最後に咲に近づいた人影に声を掛ける。
「ああ………咲、目が怖いぞ。」
「あ」
怒りに燃えたままだったらしく、慌てて気持ちを落ち着かせる。
「ジャックさん。一旦脱出しましょう。」
咲が何かの気配を感じて、魔方陣をジャックの元に敷いた。
「ディラ、頼める?」
「ああ。」
遠くから数人の足音が聞こえてきた。
ディラは、ゴーレムを作り出し構える。
準備が出来たとディラから合図を貰うと咲は魔方陣を発動させた。
「おい、やっぱり何か光ったぞ。」
「ああ。臭ぇな!こんなところ来たくねぇのに…」
足音はジャックの部屋まで来た。
「おい、誰か居たのか!」
警棒らしきものを部屋の奥にいた者に叩きつける。
ディラから念話が入った。
『うん?ディラ、そっちどう?』
『実は…』
どうやら子供たちと合流出来たようだ。
ジャックに聞いた話によると、子供たちは全部で10人。
ディラの元には7人。
うん、2人足りない。
一旦此方に全員集める事で念話を切った。
「あと二人、どうしたかご存知ですか?」
ジャックに所在を聞いてみる。
「お…恐らく妻と一緒でしょう。」
そう言った時、淡い光が室内に広がり数人の人影が浮かんだ。
「父様!!」
その中から勢いよく一人の人影がジャックに向かって飛び付いた。
「ミュウ!」
「「「父様!!!!」」」
ジャックがミュウと呼んだ少女を受け止めると、他の人影も続々とジャックに駆け寄る。
「ディラ、お疲れ。」
最後に咲に近づいた人影に声を掛ける。
「ああ………咲、目が怖いぞ。」
「あ」
怒りに燃えたままだったらしく、慌てて気持ちを落ち着かせる。
「ジャックさん。一旦脱出しましょう。」
咲が何かの気配を感じて、魔方陣をジャックの元に敷いた。
「ディラ、頼める?」
「ああ。」
遠くから数人の足音が聞こえてきた。
ディラは、ゴーレムを作り出し構える。
準備が出来たとディラから合図を貰うと咲は魔方陣を発動させた。
「おい、やっぱり何か光ったぞ。」
「ああ。臭ぇな!こんなところ来たくねぇのに…」
足音はジャックの部屋まで来た。
「おい、誰か居たのか!」
警棒らしきものを部屋の奥にいた者に叩きつける。