この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
咲の旅物語
第7章 湖の神殿
「我等以外には、神の様に見えているようだが、あれは…」
苦虫を潰したように顔をしかめるディラに咲は問い詰める。
「あれは何?!」
「呪いだ」
「なっっ!呪い?!」
その時、会場からどよめきが起こる。
祭壇に一人の少年がローブを脱いで腰に白い腰巻きをしている上がっていた。
白い布で目を隠し、膝まづいている。
「おお神よ。迷える貴方の子供をお救いください。」
神官がそう言って一歩下がり、代わりに少年が前へ出る。
止めさせなきゃとは思うが、頭痛が酷さを増し、声がでない。
そうしていると、神官が小刀を取り出した。
どす黒い呪いのオーラが、小刀にまとわりつく。
まさか…
「い…や。やめて」
咲は声にならない声を上げる。
神官が小刀を持った腕をあげた。そして、少年に突き立てようとした時
ドウゥ!!!!