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モデルの撮影だったのに
第1章 起
「先生は、彼女いないの?」

「いないよ。みくは?」

「あたし!彼女いるわけないじゃん(笑。でも、女の子にもてるんだよなあ」

「あほ。彼氏のことだよ。というか同性にもてるんだ。じゃあ、かっこいい系か、みくは?」

「あはは~かっこいい系じゃないよお。彼氏はいないんだなあ、これが。夏に別れた。めちゃめちゃ好きだったんだけど、浮気された」

「そっか。浮気はよくないよ」

「えーよく言うよ~浮気してるんでしょう?(笑」

「俺は絶対しないよ~彼女できたら一筋だもん。そんなに器用じゃないし、惚れまくるから・・・まあ、信じないかもだけど(爆」

「あはは~信じてあげましょう。好きな人はいないの?今」

「うーん、いないなあ。別に無理して付き合う必要ないし・・・みくはいないの?好きな人」

「気になる人は、いるよ」

「告らないの?」

「うん、だって恥ずかしいもん」

「恥ずかしいか・・・でも好きなんでしょ?気持ちは、ちゃんと伝えた方が後悔しないよ。俺は今でもあの時言っておけば・・・ってゆうのがある」

「そうだけど・・・やっぱり無理」

「そうだよなあ~まあ、自分の気持ちが決まってからでいいと思います。しゃしゃりでてごめんなさい」

「ううん・・ありがとう」



メールのやり取りが始まって、1週間がたった。

「あのさ、このサイトって、文字数制限があるじゃない?もっと沢山話したいんだけど、そう思わない?」

「あたしも。もっといっぱい打ちたいなあ」

「じゃあさ、サイト通さないで直でメールしない?だめかな?」

「うん、いいよ」

「じゃあさ、今からひらがなでメアド送るから、届いたらメール頂戴。あっドコモです」

メアド禁止サイトなので、ひらがなで暗号化し私は送信した。

かなり長い時間待った気がする。

10分程度なのだろうが、異様に長く感じた。

ぶーんというバイブ音が、やっと私のスマホに届いた。
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