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結婚式前夜
第2章 最終章 雫(しずく)とぼく
朝、早く起きた。
結婚式は午後1時からだ。
ぼくは決めたのだ。
彼女を連れて行くことにする。
麗子さんとの新居に。
ぼくは彼女の着ているものを全部脱がし、風呂場に運んだ。
ボディシャンプーを使い、彼女の体を今までになく念入りに洗ってあげた。
昨日、ぼくが放ったところは、中に指を入れ、シャワーのお湯をそそぎ込み、ぼくの体液が残らないよう念入りに洗った。
バスタオルで拭いてあげる。
身につけていた衣服は、全部ゴミ袋に入れた。
裸の彼女を、朝日が差し込むがらんとした部屋の中央に横たえた。
彼女の身体をゆっくりと膝を抱かせる体勢に、身体を折り曲げていった。
継ぎ目のない自由に動く関節は、難なくその体勢になった。
大き目のスーツケースを持ってきた
蓋を開け、床に広げた。
膝を抱えた状態の彼女を持ち上げ、スーツケースの中央に置く。
ゆっくりと横に倒す。
頭がスーツケースからはみ出た。
少し強引に首を曲げ、枠内に押し込んだ。
顔がこちら向きに収まった。
シリコンで出来た身体は、ところどころへこんだが、なんとか収まった。
『いやっ……やめて……』
彼女は嫌がっている。
ぼくの染めた黒い髪が、彼女の顔に振りかかかっている。
ぼくはその髪を顔から払いのけた。
ぞくぞくするような、憂いを帯びた表情をしていた。
「しばらくの辛抱だ、雫……」
そう……彼女はぼくに従う。
それに彼女は痛みに耐性があるのだ。
ぼくはスーツケースの蓋をゆっくりと閉じた。
彼女の瞳は最後までぼくを見つめていた。
完。
結婚式は午後1時からだ。
ぼくは決めたのだ。
彼女を連れて行くことにする。
麗子さんとの新居に。
ぼくは彼女の着ているものを全部脱がし、風呂場に運んだ。
ボディシャンプーを使い、彼女の体を今までになく念入りに洗ってあげた。
昨日、ぼくが放ったところは、中に指を入れ、シャワーのお湯をそそぎ込み、ぼくの体液が残らないよう念入りに洗った。
バスタオルで拭いてあげる。
身につけていた衣服は、全部ゴミ袋に入れた。
裸の彼女を、朝日が差し込むがらんとした部屋の中央に横たえた。
彼女の身体をゆっくりと膝を抱かせる体勢に、身体を折り曲げていった。
継ぎ目のない自由に動く関節は、難なくその体勢になった。
大き目のスーツケースを持ってきた
蓋を開け、床に広げた。
膝を抱えた状態の彼女を持ち上げ、スーツケースの中央に置く。
ゆっくりと横に倒す。
頭がスーツケースからはみ出た。
少し強引に首を曲げ、枠内に押し込んだ。
顔がこちら向きに収まった。
シリコンで出来た身体は、ところどころへこんだが、なんとか収まった。
『いやっ……やめて……』
彼女は嫌がっている。
ぼくの染めた黒い髪が、彼女の顔に振りかかかっている。
ぼくはその髪を顔から払いのけた。
ぞくぞくするような、憂いを帯びた表情をしていた。
「しばらくの辛抱だ、雫……」
そう……彼女はぼくに従う。
それに彼女は痛みに耐性があるのだ。
ぼくはスーツケースの蓋をゆっくりと閉じた。
彼女の瞳は最後までぼくを見つめていた。
完。