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大人遊び
第20章 Choice B 引っ越し
「同棲しよ。」

「え!?」


彼、高橋 悠くんからの申し出は、またしても唐突だ。


「でも・・・悠くん、もうすぐ転勤でしょ?家探したりとかしてたらあっという間だよ?」

「だから、今日からココに住む。」

「・・・ダメ!!悠くん忙しいから会社のそばに住んでるのに、家からだと通勤時間倍以上になっちゃうでしょ!忙しくなるって言ってるそばから、通勤時間増やすなんてダメです。体壊しちゃうよ。時間作って会いに行くようにするから・・・ね?」

「それじゃ意味ないし。」

「え?なんで?会う時間増やそうって事でしょ?」

「そうなんだけど・・・。」

彼は抱き締める力を強める。

「俺が文を甘やかす為の時間を増やしたいのに、文に頑張って貰うんじゃ意味ないだろ。それに・・・それだけじゃ足りない。」

「わがまま(笑)」

「わかってるよ!ガキみたいな事言ってるって。・・・ねぇ、文の家がダメなら俺ん家は?物少ないから全然いけるよ、文の会社も近いし、向こう行ってる間もそのまま借りとくつもりだから、文が日本に残るようであれば、そのまま住んで貰って構わないし・・・一緒に来て欲しいけど。」

「・・・///。」

(どうしよう、どうしよう・・・今決めないといけないのかな?)

「文、いいよって言って?もう降参しろよ。絶対後悔させない。約束する。・・・そばにいろって。」

ここでそんな事言うのずるい///
この人、本当にどうしちゃったの?
有無を言わせないアプローチに答えは決まった。

「わかった・・・いいよ///」

抱き締める力が緩められ、安心したような笑顔の彼と視線が重なる。

「粘り勝ち(笑)」

そう言った彼は嬉しそうで、なんだか私まで嬉しくなった。
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