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大人遊び
第22章 choice A 揺れる
そんな私の中に啓介さんが、ズドンって入ってきた。

あの夜、彼と一夜を過ごしたのは、好奇心だけじゃなかったと思う。
彼の事なんてほとんど知らなかったけど・・・何故だか、私を丸ごと受け止めてくれるような安心感があった。

毛布にくるまれているような温かさで私を包んで甘やかして・・・それは、私がずっと求めていた温もりだった。

あの日から、きっと惹かれてた。
だからこそ、もう会っちゃいけないって本能がいったんだ。

一夜限りの思い出にして終わりにするはずだったのに、悠くんの気持ちもはじめてちゃんと知って、これ以上、裏切っちゃダメって思って、もう二度と会う事は無いんだって思ってた。

なのに・・・ズルいはこっちの台詞だよ。

怒ったり、はしゃいだり、笑ったり、そんな素直な自分を見せてもいいんだって思わせてくれる相手。

自分で啓介さんを拒んで傷つけておきながら、彼が去っていった今、もう会いたい、触れたい・・・抱きしめて欲しい。

彼への想いが確かにそこにあることに気付いてしまった。

悠くんと話さないと。
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