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大人遊び
第22章 choice A 揺れる
「今、お家?」
「あー、ちょっと会社来てて、でもそろそろ帰るよ。」
「今日、行ってもいいかな?」
電話越しの悠くんに問いかける。
「いいけど、どうしたの?珍しいね。」
「話したいことがあって。」
「・・・良い話?」
「・・・。」
「もう外暗いし、俺が行くよ。」
「ううん、私が行く。電車乗ったら何時頃着くか連絡するね。」
そう告げて電話を切ると、元来た道を駅へと向い、ちょうど、来ていた電車に乗り込んだ。
車窓から移り行く外の景色を眺めながら気付く、そういえば彼の家に行くのは久しぶりだ。
付き合いはじめの頃は、忙しい彼に合わせて、私が行くことが多かったけど、最近は「文の部屋が落ち着く。」って彼が来てばかりだったから。
今更だけど、やっぱり彼は少しずつ変わっていたんだと思う。言葉にはしなくても、大切に思ってるよって行動で伝えてくれていた。
私がもっと彼に対して素直になれてたら、こんな風にはならなかったんだろうな。
問題は悠くんじゃなくて、嫌われることばかりを心配して、想いを伝えてこなかった私だ。
「あー、ちょっと会社来てて、でもそろそろ帰るよ。」
「今日、行ってもいいかな?」
電話越しの悠くんに問いかける。
「いいけど、どうしたの?珍しいね。」
「話したいことがあって。」
「・・・良い話?」
「・・・。」
「もう外暗いし、俺が行くよ。」
「ううん、私が行く。電車乗ったら何時頃着くか連絡するね。」
そう告げて電話を切ると、元来た道を駅へと向い、ちょうど、来ていた電車に乗り込んだ。
車窓から移り行く外の景色を眺めながら気付く、そういえば彼の家に行くのは久しぶりだ。
付き合いはじめの頃は、忙しい彼に合わせて、私が行くことが多かったけど、最近は「文の部屋が落ち着く。」って彼が来てばかりだったから。
今更だけど、やっぱり彼は少しずつ変わっていたんだと思う。言葉にはしなくても、大切に思ってるよって行動で伝えてくれていた。
私がもっと彼に対して素直になれてたら、こんな風にはならなかったんだろうな。
問題は悠くんじゃなくて、嫌われることばかりを心配して、想いを伝えてこなかった私だ。