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第23章 choice A 熱に侵されて

目まぐるしい1日が終わった翌日曜日・・・久しぶりに風邪を引いた。

ダルイなぁ・・・色々あったから気持ちも疲れてたのかも。自業自得だけど。

月曜日から会社休んでられないし、今日中になんとか治さなきゃ・・・。

何だか食欲もなくて、お気に入りの毛布に包まって、1日を寝て過ごした。


ピピピピッ・・・――――――目覚ましの音で目を覚ます。


あー、ヤバいあんまり良くなってない・・・でも、今日は午前中に大事なアポイントあるんだよなぁ・・・行かないと。気合を入れて起き上がり、顔を洗った。

鏡の前で丁寧にメイクを施し、髪をまいて、仕事のスイッチを入れていく。朝の大切な時間。

相変わらず食欲はなくて、朝ごはんは食べれそうに無かったから、途中のコンビニでスポーツドリンクだけ買って、いつもより少し早い電車に乗り込んだ。

時間が早いから座れないかなぁって期待したけど、朝の電車はやっぱり混んでいて残念ながら立ちっぱなし、何とか会社迄たどり着いた。

月曜のミーティングといつものルーティン業務を終えると、もう結構な時間で、アポイントの資料を持って、急ぎ足で顧客の入っている丸の内の大きなオフィスビルへと向かう。

先輩の補佐として長く付き合いのあるお客様だけど、1人で担当を任されるようになったのは今年から。会社にとっても重要クライアントだ。

こんな良いお客さんを任せてもらえてるんだから、頑張らないと！改めて気合いを入れ直して受付へと足を進めた。