この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
大人遊び
第33章 choice B あの日の事
「…うん。」

「へぇ。何で急に?」

「言ってなかったんだけど…結構長く付き合ってる彼氏がいるんです。彼との将来に悩んでた時に、啓介さんと会って…あの日、帰った後、仕事終わった彼が家に来て、色々話して…大事にされてたんだって感じたの。だから、もう一回ちゃんと向き合ってみようって、それで、二人で話して同棲をはじめたの。」

「…そっか。」

ベンチに座る啓介さんが大きく背伸びをして、こちらを向きなおす。

「俺は、文さんと恋をはじめたかったんだけど。あの日、腕の中にいたあなたを帰さなければ良かった。」

「啓介さんにとって遊びだと思ってた…もう会う事もないんだろうなって。」

「うん…ちゃんと伝えてなかったね。」

彼の手が頬に添えられる。

「俺の方はまた会う気でいた…今更だけど。あの日から知ってたよ、彼氏がいる事。だけど、諦めらんなくて…言えば良かったわ、もっとはっきりと好きだって。」

まっすぐ私を見つめる瞳から、彼は本気なんだという事が伝わってきた。

「私も…正直、惹かれてたと思う。あの日、啓介さんに抱き締められて、あったかい気持ちになったの。」

「じゃぁ、、」

「だけど、もう彼氏の事、裏切りたくない。大切にするって…決めたの、決めたから。だから、ゴメンナサイ。」

ジワジワとこみ上がってきた涙が目に溜まる。私の涙が零れないように彼の親指が優しく目尻を拭った。

「…わかったから、泣かないで?」

彼の腕が優しく私に回される。

「罪悪感で押しつぶされちゃいそうで心配だよ。ごめんな…あんな事して。大丈夫、あの日はお互い酔ってた。俺も忘れる。だから…‥‥…文も忘れて?笑って彼氏のとこに戻るんだよ。」
/191ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ